ローソン、福祉施設に米61トン寄付 全国経営協が感謝状
2025年12月23日 福祉新聞編集部
全国社会福祉法人経営者協議会は9日、ローソンに対して感謝状を手渡した。ローソンは今年8月から3カ月間、値引きシールが貼られたおにぎりの購入数に応じて、福祉施設に米を送るキャンペーンを実施した。
ローソンが今回初めて実施した食品ロス削減プログラム「FOOD GOOD SMILE」は、全国1万4600店舗で消費期限が近づいたおにぎりを購入すると、1個につき1円を寄付するキャンペーン。全国に会員施設があることなどから寄付先として経営協を選んだ。
8月5日~11月3日にかけて実施したところ、2646万円が集まった。寄付金はすべて米の購入に充て、全国の特別養護老人ホームや障害者施設、保育所など171施設に61トンの米を届けたという。
同日、ローソン本社(東京都品川区)を訪れた経営協の磯彰格会長は「今回の取り組みは普段から社会課題の解決に取り組んでいる我々にとって大きな励みとなった」と述べた。
これに対して、ローソンの楯美和子常務執行役員は「お客さまと共に、食品ロスと福祉施設への社会貢献を同時に取り組むことは、弊社にとっても新しい試みだった」などと説明。結果的にキャンペーン期間中のおにぎりの廃棄量が1割減ったという。
ローソンへの訪問後、磯会長は「社会福祉法人として地域における公益的な取り組みを続けていることが、大企業の心を動かしたと思っている。今後も、ローソンを含むさまざまな企業と連携できれば」と語った。

