盲ろうのトライアスロン選手、中田さんが石川県に義援金

2024年0802 福祉新聞編集部
馳知事(中央)に義援金を手渡した中田さん(左から3人目)

日本でただ1人の盲ろうのトライアスロン選手で、石川県スポーツ大使でもある中田鈴子さんが7月5日、県庁を訪ね、能登半島地震の義援金33万円を馳浩知事に手渡した。中田さんは「大使の委嘱を受けてから、ひと月もたたないうちに能登半島地震が起きて心を痛めていた」と話し、馳知事は「能登のことを気に掛けてくれてありがとう」と感謝を伝えた。

中田さんは県内のトライアスロン大会やマラソン大会などに多く出場していることから、昨年12月に大使に委嘱された。

大会での地元ボランティアの支援が忘れられず、地震で被害を受けた人に何かできないかと考え、2~6月に出場した11の大会や講演会で義援金を集めた。中田さんの支援者であるゴーゴーカレーのレトルトも販売し、売り上げの一部を義援金に充てた。