全国里親会が70周年記念誌を発行 地域の活動も紹介
2024年07月22日 福祉新聞編集部全国里親会(河内美舟会長)は70周年記念誌を発行した=写真。同会が年史を発行するのは初めて。
同会は1954年、全国19都道府県の里親会により、全国里親連合会として発足。71年に財団法人となり、2011年には公益財団法人の認可を受けた。
しかし、16年には内閣府から運営体制に関する改善命令を受ける事態もあった。その後、第5代会長に就任した現在の河内会長は組織の立て直しを行い、今では毎年度大臣要望などの政策提言にも力を入れている。
記念誌はそうした70年の歴史を振り返ると同時に、地域の里親会活動も紹介。皇室との関わりについても触れている。
同会発足前の1949年、国が提唱する児童福祉週間に賛同した高松宮喜久子妃殿下は高輪の宮邸にこどもらを招き「一日里親」になられた。その後も交流は続き、54年に仙台市で開催された第1回大会から22年にわたって、毎回大会にご臨席されたという。
また、同会の会章のモチーフとなっているナデシコは、喜久子妃殿下の御印をもとに作成。今も大会では毎回、妃殿下がかつての歌会始でこどもをお題に詠まれた御歌を朗詠している。