特養、保育所の建設費高騰 平米単価が過去最高に(福祉医療機構調査)

2024年0719 福祉新聞編集部
ユニット型特養の平米単価の推移(福祉医療機構発表資料より)

福祉医療機構(WAM)は6月28日、2023年度にユニット型特別養護老人ホームを建設する際の平方メートル単価が34万円を超え、過去最高だったと発表した。

ユニット型特養の建築工事費を延床面積で割った平方メートル単価は22年度より1万5000円増の34万2000円。調査を開始した08年度以降で最高だった。10年前と比べると1・5倍になっている。

地域別にみると、関東・甲信(36万9000円)がトップで、近畿(36万円)▽九州(34万1000円)▽北海道(33万8000円)と続いた。

定員1人当たりの建設費は、全国平均が1508万円と前年度より104万円低下した。

また、保育所の平方メートル単価は全国平均で42万8000円と前年度から2万6000円増加し、過去最高を更新。地域別では首都圏(47万6000円)▽北海道(47万5000円)▽関東・甲信(45万1000円)▽近畿(43万9000円)の順だった。

定員1人当たりの建設費は、全国平均が367万9000円と前年度から39万6000円増加していた。

WAMは資材・人材不足による工期の長期化など、これまで以上にさまざまなリスクを考慮するよう求めている。