「国際福祉機器展50年のあゆみ」を発行 ウェブで無償公開

2024年0428 福祉新聞編集部

一般財団法人保健福祉広報協会(古都賢一理事長)が、国際福祉機器展50年のあゆみを発行した。

2023年秋に開かれた機器展は11カ国・2地域から379社が出展。全国から11万人を超える人が訪れるなどアジア最大の展示会となっている。

年史はこれまでの期間を▽草創期▽国際化▽発展期▽転換期――に分けた上で、特徴を紹介。50周年式典の様子もまとめている。

機器展は1974年、旧厚生省と全国社会福祉協議会が主催して東京・大手町の産業会館で初めて開催。当時、厚生省社会局施設課の館山不二夫課長が全社協の福祉部に要請して実現したという。

73年は福祉元年と言われ、厚生省も特別養護老人ホームを拡充する方針を示していた。一方、介護職員の腰痛などの予防対策を訴える声も大きくなり、現場の負担軽減が課題になっていた。

86年からは同協会が主催を引き継ぎ、海外の企業を巻き込むなど国際化へとかじを切った。介護保険制度が始まる2000年には市場が一気に拡大。今の態勢を築いた。

09年には福祉機器の開発最前線を特集する企画をスタート。コロナ禍ではオンライン展示会も開くなど時代に合わせたスタイルを続けている。

年史は非売品だが、同協会のウェブサイトからダウンロードできる。

 

国際福祉機器展50年のあゆみ |保健福祉広報協会