福祉法人が川崎市に保育士養成施設 第1期生22人が入学

2024年0418 福祉新聞編集部
1期生にエールを送る日髙施設長(右)

川崎市で4月、社会福祉法人が運営する保育士養成施設「リカレントこどもアカデミー」(日髙千代美施設長)が開設された。社会人が通学しやすいように講義や演習は週4日(月~木曜)午前中のみ。2年制で卒業と同時に保育士資格が取得できる。

 

運営するのは、秋田市に法人本部を置き、同市や東京都、横浜市で保育所など11施設を経営する社会福祉法人翼友会(間山昭理事長)。

 

保育士不足が叫ばれる中、「福祉法人として解消に貢献できたら」と保育士養成施設の開設を決断。昨秋、神奈川県に申請し、今年3月に児童福祉法に基づく指定保育士養成施設に指定された。

 

リカレントこどもアカデミーは川崎市役所近くのソシオ砂子ビル6階に開設。教員は専属の2人を含め計11人で、造形や児童文学、食育、障害児保育など実践的な講義を用意。原則対面だが、オンライン授業にも対応する。

 

保育所を経営する社会福祉法人の強みを生かし、就職する際のマッチング支援や、在学中、希望する学生に対しては保育補助のアルバイト先も紹介する。

 

3日に第1期生の入学式があり、日髙施設長は「皆さんの保育士になりたいという強い気持ちを感じる。2年間充実した毎日を送ってもらい、自信を持って現場に行ってほしい」とあいさつした。

 

1期生は22人で社会人や子育て中の保護者のほかに、保育所で働く保育補助者や高校を卒業したばかりの人もいる。

 

翼友会の間山光樹専務理事は取材に対し、「保育士養成に加え、現役保育士の学び直し、スキルアップの場として運用することも検討したい」と話した。