男性保育士に密着 若者に動画で魅力発信(三重)

2024年0321 福祉新聞編集部
密着動画の一場面

保育士確保に向け、三重県は男性保育士の密着動画を作成し、1日から県公式ユーチューブチャンネルで公開している。幼児教育コースを持つ皇學館大(伊勢市)の学生テレビ局が制作し、社会福祉法人若葉福祉会が運営する若葉保育園(松阪市)が全面協力した。

 

県内の保育士養成校に通う学生に実施した県のアンケートで「保育士になりたいと思った時期はいつごろか」を尋ねたところ、多くの学生が「小学校」「中学校」と回答。この結果を踏まえ、県は小、中学生にとってなじみのあるユーチューブを活用して保育士の魅力などを発信することにした。

 

動画の内容について、県職員と皇學館大の学生が協議したところ、学生側から男性保育士が少ない現状にアプローチできないか、との意見が出た。動画の注目を集めるためにも良いテーマだと判断し、男性保育士をテーマにした動画を作ることにした。

 

動画(4分弱)は、若葉保育園で働く男性保育士2人に密着。インタビューや2人の対談を通じ、保育士の魅力や男性保育士が働く上で重要なこと、保育士になりたい人へのアドバイスを伝える内容になっている。

 

県子どもの育ち支援課によると、県内保育士の男性の割合はおよそ2%にとどまっている。