労災防止の優良事例表彰「SAFEアワード」 2福祉法人選ばれる

2024年0229 福祉新聞編集部

厚生労働省が設置主体で、労働災害のない安心安全な職場づくりに取り組む企業や団体などで構成する「SAFEコンソーシアム」の2023年度アワード(優良事例表彰)に二つの社会福祉法人が選ばれた。

 

「安全な職場づくり部門・ゴールド賞」の蓬愛会(栃木県)は、外国人介護職員が安全衛生について理解できるよう母国語も併記した漫画やピクトグラムにより「見える化」し、声掛け運動で職員間のコミュニケーションも向上したことにより、安全衛生の意識が浸透し「ゼロ災」を継続している。

 

「転倒災害防止部門・ブロンズ賞」の東北福祉会(宮城県)は、通勤ルートや駐車場で雪による転倒が多発していたため、職員が事業所周辺のハザードマップを作って目につきやすい場所に掲示したところ、危険箇所を把握しやすくなって転倒が減ったほか、別の安全活動に広がっている。

 

アワードは今回で2回目。139件の応募の中から厚労省が6地区に分けて計71件のブロック賞を選出。その後ウェブサイトで一般投票を行い、受賞者が決まった。

 

SAFEコンソーシアムはウェブサイトで加盟者を受け付けている。加盟は無料。ロゴマーク使用によるPR、優良事例の共有などのメリットがある。15日時点で加盟者は1464。そのうち社会福祉法人は133。