渋沢栄一賞、いわみ福祉会の室﨑理事長が受賞 障害者の自立と社会参加に貢献

2024年0220 福祉新聞編集部

社会事業に尽力した企業などの経営者の功績をたたえる「2023年度渋沢栄一賞」に、島根県浜田市の社会福祉法人いわみ福祉会の室﨑富惠理事長が選ばれた。

 

障害者やその支援者、地域住民と一緒に完成させた伝統芸能「石見神楽」の舞いを国内外で上演し、高く評価されるなど、障害者の自立と社会参加に貢献。また、障害者の働く場に地場産業である和紙を使用した「神楽面作り」を取り入れるなど、地域地場産業の発展、継承と障害者の雇用に貢献したことが評価されて受賞となった。

 

室﨑理事長は、次女の障害をきっかけに障害福祉運動に取り組む中、1973年にいわみ福祉会を設立。当時の障害福祉制度は入所施設中心だったが、民間下宿や民間ホーム、生活自立訓練などの地域生活移行の取り組みを先駆的に展開した。 現在は島根県西部の浜田市や江津市を中心に、障害、高齢分野で約40事業を展開している。職員は正規、非正規合わせて504人(2023年1月1日時点)。

 

同賞は渋沢氏にゆかりのある埼玉県が02年から毎年表彰している。