全国初、公立特養がZEB認証取得 エネルギー消費量58%削減(品川区)
2024年01月23日 福祉新聞編集部東京都品川区は9日、2026年度竣工予定の区立八潮南特別養護老人ホーム増築棟で、年間で消費する建築物のエネルギー量が大幅に削減された建築物「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」認証を取得したと発表した。公立の特養では全国初となる。
同区が進めるゼロカーボン実現に向けた取り組みの一環。エネルギー削減量などに応じて、ZEBは4種類あり、省エネでエネルギーの年間消費量を50%以上削減する「ZEBReady」を取得。
八潮南特別養護老人ホームは旧区立中学校の建物をそのまま活用し、内部を全面改修して11年5月にオープンした。
認証を取得したのはグラウンド部分にこれから建設する計画の増築棟(地上3階建、延床面積約6280平方メートル)で、外部に面する壁やサッシの断熱性能を高めるとともに、高効率の空調設備や太陽光発電システムの設置により、設計段階で建築物のエネルギー消費量の58%削減を実現させた。