国際福祉機器展に11万3139人が来場 負担軽減に多くの人が関心

2023年1009 福祉新聞編集部
関心を集めた車いす上で着付けをするデモ

福祉機器展示会「第50回国際福祉機器展(HCR)」(主催=全国社会福祉協議会、保健福祉広報協会)が9月27日から3日間、都内で開かれ、11カ国・2地域から出展した380社・団体の最新機器が展示された。

 

新型コロナ感染症による行動制限がなくなり、4年ぶりの通常開催となった今年は、来場者が11万3139人を数えた。

 

コロナ期間中に新製品開発を進めた企業も多くあり、会場では実際に機器を試用したり、出展社の係員の説明を聞いたりする姿が多く見られた。

 

来場者の関心を集めたのは、人手不足を補い、職員の負担軽減に役立つベッド上の見守りシステムや、勤務シフト作成ソフト、移乗用リフトなど。出展企業ブースでは、工夫を凝らしたデモンストレーションも行われ、リフトで車いすに移乗し、車いす上で着付けをするリフトメーカーのデモは多くの関心を集めた

 

また、50周年を記念した特別企画では、ユニバーサルデザインファッションショーや、いのち輝くアート展、パラスポーツ体験、特別セミナーなどが行われ、多くの人が参加。特に障害の有無やジェンダーなどに関係なく、すべての人が着ておしゃれを楽しめるファッションショーでは、車いす上で着替えできるよう工夫された衣装をまとったモデルが登場するたびに大きな拍手が送られていた。