他者への信頼感向上 こども食堂支援センター・むすびえが参加者調査
2025年05月29日 福祉新聞編集部
こども食堂への参加が多いこどもは、他者への信頼感が高まる傾向にあることが、全国こども食堂支援センター・むすびえ(湯浅誠理事長)の調査で分かった。調査は2024年7~9月と24年12月~25年1月に行い、こども食堂に参加した親子1万844人が回答した。
2回とも調査に回答したこども923人について、参加回数10回以上では「他人もある程度信頼できる」との回答が、参加回数9回以下より8ポイント高かった。回数が増えると他者との関わりが積み重なり、信頼感が高まっていると推察される。
参加条件のないこども食堂に参加するこどもについて、参加回数10回以上では「本音を話せる人がいる」「誰とでもすぐ仲良くなれる方だと思う」といった回答が、参加回数9回以下より多かった。多様な人と交流する中で、社会性の高まりを感じやすくなっていると考えられる。
湯浅理事長は「こどもに直接聞いて、こども食堂を安心できる場所と感じ、いろんな人と交われることを確認できた」と話した。