「避難したことない」8割 日本赤十字社が防災の日で調査
2024年09月25日 福祉新聞編集部自治体から災害の避難指示などが出されて避難したことのある人は7%にとどまり、78%は避難したことがないことが、日本赤十字社の調査で分かった。避難しなかった理由は「自宅にいた方が安全」「大した状況ではない」との考えが多かった。調査は防災の日(1日)に合わせて10~60代の1200人の回答を集計した。今回で3度目。
防災の日や防災週間をきっかけに防災や減災の取り組みをしたことがあるは34%。地域の防災訓練などに参加したことがある人は24%で、76%は一度もなかった。
都市で災害が起きた際に周囲と協力し合えると答えた人は69%。協力できない理由は「自分や家族のことで精いっぱい」「どのように協力すればいいか分からない」「知らない人とは関わりたくない」が上位だった。
今後、都市で災害に遭うかもしれないと意識する機会は「半年に1回以下」と「考えることはない」を合わせて65%となり、意識する人が少ないことも分かった。