施設出身者の巣立ちを後押し 資生堂子ども財団イベント
2026年03月11日 福祉新聞編集部
公益財団法人資生堂子ども財団(塩島義浩理事長)は2月21日、資生堂本社(東京都港区)で「社会への巣立ちフェスティバル」を開いた。児童養護施設などで暮らす高校3年生135人が参加。就職や進学後に役立つ知識を学び、次のステージへの決意を新たにした。
午前10時、同社の研修室には今春の卒業を控えた高校生たちが緊張した面持ちで座っていた。全員が紳士服大手のAOKIが提供したスーツに身を包んでいる。
開会にあたり、資生堂チーフオフィサーの直川紀夫氏は「今後皆さんは自分で選択することが増え、経験していない困難も起きる。そんな時は1人で抱え込まず、周りの協力を得ながら、いろんなことに挑戦してほしい」と激励した。
続いてAOKIの担当者が着こなしに関する講義を行った。身だしなみは相手のために行うものだと強調した上で、ボタンマナーやサイジングのポイントなどを語った。
また、グループごとに自立生活に役立つクイズも実施。「マイナ保険証がないと病院の診察代はどうなる」「高校生の消費者トラブル件数の1位は」「セクハラやパワハラを受けた時にすべきことは」などの問題が出題され、回答が発表されるたびに会場が盛り上がった。
このほか、資生堂ジャパンの美容専門職によるスキンケアなど身だしなみの講座もあった。
同財団は、資生堂の創業100周年事業として1972年に設立。これまで児童養護施設などの職員を対象にした海外研修などを行っており、同フェスは2005年から実施している。

