介護施設の協働化や大規模化を後押し 厚労省がガイドライン
2026年02月17日 福祉新聞編集部
厚生労働省は1月30日、介護施設の協働化や大規模化に関するガイドラインを公表した。具体的なプロセスに向けたチェック項目や、すでに実践している16事例を紹介している。
人材確保が難しい中でも安定的に事業を継続できるよう厚労省はこれまで、複数の法人で設備の共同利用や人材育成などを行う協働化や、合併・事業譲渡を行う大規模化などに取り組む方針を示していた。
協働化についてガイドラインは(1)仲間をつくる(2)協働化を検討する(3)協働しPDCA(計画、実行、評価、改善)を回す―という3ステップを紹介。検討にあたっては、自法人の課題を明確にし、解決に向けた手段の一つとして位置付けることが重要だとしている。
一方、大規模化については、利用者定員の拡大や事業所の増設、合併・事業譲渡などの類型を紹介。同様に(1)大規模化を検討する(2)具体的な準備を進める(3)大規模化し、PDCAを回す―という3ステップについて解説した。
実践事例では、大阪府豊中市が2024年に設立した一般社団法人豊中市介護保険事業者連絡会を紹介した。連絡会は市内の550事業所が参加。サービス種別ごとに4部会があり、勉強会や就職フェアなどの催しを開いているという。
また、熊本の社会福祉連携推進法人ジョイント&リップルは、介護、障害福祉、こどもなどの事業を行う6法人が参加。作業部会も設け、経営支援や人材確保、研修など事業の垣根を越えた活動に力を入れる。
このほか、長崎県西海市社会福祉協議会を中心に小規模法人が連携している例や、山口県宇部市で社会福祉法人が歴史ある法人を吸収した例なども紹介している。

