上野厚労大臣が文京区社協の身寄りない高齢者支援を視察
2026年01月25日 福祉新聞編集部
上野賢一郎厚生労働大臣は14日、身寄りのない高齢者を支援する東京都の文京区社会福祉協議会を視察した。
同区社協の文京ユアストーリー事業は、身近に頼れる親族がいない70歳以上の高齢者を対象に、定期的な見守りや入院時の身元保証などを行う。死後は、家財処分や入院費の精算といった事務対応もする。病院へ入院した際に公共料金の支払いをしたり、医師の説明に同席したりするなど複数のオプションもある。
契約までには3~6カ月かけて、社会福祉士の資格を持つ2人の担当職員が本人の希望や生育歴などを丁寧に確認する。入会金は1万5000円で、年会費は1万円。このほか死後事務などに係る諸経費として預託金が50万円以上掛かる。家財処分や葬儀費用などは事前に業者から見積もりを取るという。
区の補助金で運営
同事業は、地域の高齢者から自身が亡くなった後の対応に関する相談が複数あったことをきっかけに、2019年度から開始。文京区から人件費とは別に出ている約300万円の補助金で運営している。これまで289人から問い合わせがあり、現在契約しているのは30人に上る。
同社協の大川秀樹事務局長は上野大臣との意見交換の場で「この事業だけで身寄りのない高齢者を支えるのは難しい。さまざまな関係機関と連携して必要なサービスにつなげることが重要」と説明。また、利用者の年齢が上がるにつれて支援量が増えるなどマンパワーが課題だとして、十分な財政支援を要望した。
厚労省は社会福祉法を改正して、今後頼れる身寄りのない高齢者を支援するための新たな事業を立ち上げる方針を示している。視察後、上野大臣は記者団に対し、社協への財政支援や社会福祉法人との連携などが重要との認識を示し「厚労省としてもサポートしていきたい」と語った。

