政府試算で基礎的財政赤字3.2兆円 来年度は黒字の見通し
2025年08月25日 福祉新聞編集部
政府は8月7日、経済財政諮問会議で、財政健全化の指標となる国・地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)が2025年度に3兆2000億円程度の赤字になるとの試算を示した。
PBは、社会保障や公共事業などの政策経費を借金に頼らず、税収などの財源でどれだけ賄えているかを示す指標。政府は18年以降、「25年度」の黒字化目標を掲げていた。
PBの黒字化は26年度となり、黒字幅は3兆6000億円程度を見込む。それに関連し、政府は8日、26年度予算編成の概算要求基準を閣議了解した。
年金や医療など社会保障費の自然増加額は4000億円と想定。今後の予算編成過程で賃金や物価上昇も踏まえて加算することにしている。各省庁は8月末までに要求を提出し、財務省が年末までに予算案を決定する。