特養でマグロ解体ショー 青森の魅力感じるイベント(別邸暁、埼玉)

2024年1206 福祉新聞編集部
入居者の目の前でクロマグロが解体された

埼玉県加須市にある特別養護老人ホーム別邸暁(社会福祉法人昭仁会)は11月23日、青森県にちなんだイベント「りんご祭り」を開催した。目玉は体長120センチ、重さ35キロの青森産クロマグロの解体ショー。入居者はマグロが手際良くさばかれる様子に見入り、ショーの途中で新鮮な中落ちを食べると「こんなの初めて。おいしい」とうなった。万歳をして喜んだり、うれし涙を流す入居者もいた。

りんご祭りは法人職員に青森県出身が多い(110人中18人)ことなどから、日本一のりんご王国にちなんで名づけ、2019年から開催している。今年はコロナの流行が収まってから初めて入居者家族、地域住民に広く周知した。

マグロは寿司にすると800貫ほどできる。入居者や家族、職員が寿司や丼にして堪能した。また、施設内には青森県の福祉関係者が描いて寄贈してくれた大きな弘前ねぷた絵が飾られたり、津軽地方発祥のスコップ三味線が披露されたりしてにぎわった。

屋外では青森産のリンゴ、りんごジュースなどを販売。70箱用意したリンゴは完売するほど盛況で、地域住民と交流する機会にもなった。

法人では東日本大震災に被災した利用者も積極的に受け入れている。宮本航大副施設長は「法人の特色として青森カラーをPRし、地域貢献もしていきたい」と話している。