有料ホーム協が研究発表 最優秀賞に油壺エデンの園

2024年1129 福祉新聞編集部
エデンの園発表資料より

全国有料老人ホーム協会(中澤俊勝理事長)が11日に開いた事例研究発表会で、最優秀賞に社会福祉法人聖隷福祉事業団が運営する油壺エデンの園(神奈川県)が選ばれた。

同施設は新型コロナの影響で、入居者の外出機会が減り、運動機能も低下。そこで、園内で社会的ネットワークを広げるため、職員から意図的に2言目を追加して会話を広げる「あいさつ+ONE運動」を展開した。

運動を始める前の2023年9月と、開始後の24年1月の入居者に調査を実施。その結果、園の行事に参加する割合が37%から65%に増加するなどの効果があったという。同施設は「意図的なコミュニケーションにより、入居者のエンパワメントが高まり社会参加が促進された」と結論付けた。

このほか、一般財団法人日本老人福祉財団が運営する伊豆高原ゆうゆうの里(静岡)、太平洋シルバーサービスのシルバーシティ武蔵野(東京)が優秀賞を受賞した。