戸別訪問で相談対応 能登地震被災者を支援(新潟市)

2024年1018 福祉新聞編集部
センター設置について説明した市長記者会見(8月23日、新潟市ウェブサイトより)

新潟市が能登半島地震の発生を受けて設置した「ささえあいセンター」による、被災者への個別訪問が9月中旬から始まった。市から委託を受けた市社会福祉協議会が運営し、西区の旧老人デイサービスセンター黒埼荘内に設置した。

個別訪問では、被災者の一日も早い生活再建に向け、困り事の聞き取りや相談対応、生活再建のための情報提供のほか、相談内容に応じて専門支援機関につなぐ役割を果たす。

訪問対象は半壊以上の被災世帯で、個別訪問を希望した約500世帯。対象ではなかった被災世帯も、困り事がある場合はセンターに電話などで相談した上で、内容に応じて個別訪問の対象にする。

市によると、個別訪問対象世帯のうち約6割の295世帯で持病があり、不眠や精神的不安がある世帯も100世帯以上を超えた。

また、282世帯が住まいの再建に未着手で、資金繰りや修繕のめどが立たないという。

中原八一市長は、ささえあいセンターの活動について「高齢者のみの世帯や持病がある人、住宅の再建に未着手の人などに、しっかり寄り添いながら、一日も早く日常生活を取り戻していただけるよう努めていきたい」と述べた。