認知症高齢者の社会参加 岸田首相がNPO視察(町田市)

2024年0812 福祉新聞編集部

岸田文雄首相は7月26日、東京都町田市を訪れ、認知症高齢者によるボランティア活動を視察した。

NPO法人町田市つながりの開かいが運営するデイサービス「DAYS BLG!」では、従来から認知症の利用者らが有償または無償でボランティア活動を実施。岸田首相は同市内の小学校で、同事業所の利用者が実際にこどもたちに紙芝居の読み聞かせをする現場などを訪れた。

視察後、岸田首相は「認知症とともに希望を持って生きるという新しい認知症観を実践する姿を見させていただいた」と述べ、こうした取り組みを施設系サービスにも広げたい考えを示した。

政府は現在、2029年度までの約5年を対象にした認知症施策推進基本計画について議論している。今秋に策定する計画では、認知症高齢者による社会参加の取り組みを位置付ける見通しだ。

続けて岸田首相は、こどもの声を政策に反映させる取り組みを行う「子どもセンターまあち」(同市)も訪問し、高校生らと意見交換した。視察には、小倉將信前こども政策担当大臣も同行した。