未届け有料老人ホーム604件 厚労省、指導強化求める

2024年0706 福祉新聞編集部

厚生労働省が6月28日、2023年6月末時点で未届けの有料老人ホームが604件だったと発表した。調査は今回で15回目。

有料老人ホームで届け出があるのは1万6543件。未届けの全体に占める割合は3・5%だった。都道府県別の未届け有料老人ホーム数は北海道104件▽大阪・兵庫各83件▽愛知69件▽佐賀51件――などで多かった。

未届け有料老人ホーム数のピークは15年の1650施設だったが、19年以降は600件台で推移しているのが現状だ。

有料老人ホームの届け出は、入居者への不当行為を未然に防止するため、事業者に義務付けている。

結果を受け厚労省は同日、自治体に対し、新たな未届けの有料老人ホームは制度を把握していないことも考えられるとして、指導強化を求める通知を出した。