GOOD ACTIONアワード 社会福祉法人やまゆり会が入賞

2024年0318 福祉新聞編集部

生き生きと働くための職場の取り組みに光を当てる「GOOD ACTION アワード」が5日に開かれ、茨城県守谷市に本部がある社会福祉法人山ゆり会(松山岩夫理事長)が入賞した。リクルートの主催。

 

同法人は1985年に、創設者が自宅の一部を開放する保育室としてスタート。93年に社会福祉法人になった。現在、保育所5カ所や子育て支援事業などを実施している。

 

創業者の長男でもある松山圭一郎・同法人本部長は、2009年から徐々に法人内の改革を実施。現場の保育士の話を聞きながら、ICT(情報通信技術)化の導入や働き方の改善をしたという。

 

また「保育計画の立案」「実習生への指導」「障害のあるこどもへの対応を理解している」など求められるスキルを提示。保育士としてのキャリアパスを収入の見込みとともに示した。このほか年に3回、1対1で1時間の面談も行うことで、問題が発展する前に対処できるようにした。

 

こうした施策を行った結果、13年度に18%だった離職率は、22年度に4%にまで減少。働く人にも魅力的な保育所になったことが、数字で現れたことなどが評価された。