「通院」「おでかけ」送迎 北海道・赤井川村社協が交通空白地でサービス

2023年1004 福祉新聞編集部

過疎地域など交通が不便な地域で、自治体や団体に自家用車による有償運送を認める「交通空白地有償運送」の登録を受け、北海道赤井川村社会福祉協議会は8月から、村民が利用できる送迎サービスを始めた。地域おこし協力隊員を専任ドライバーに迎え、村外の病院や村内の施設まで送迎するサービスで、公共交通機関の利用が難しい村民の生活を支えていく。

 

村社協などの車3台を活用し、繁忙時などには社協職員も運転を担う。サービスは「通院送迎サービス」と「おでかけアシストサービス」の2種類で、利用には事前登録などが必要。通院送迎は要支援認定者や障害者、妊産婦らが対象。余市町と仁木町の病院(往復1500円)などで利用できる。おでかけアシストは自宅から村内の目的地まで、村民なら誰でも利用可能。登録料は1000円で、利用料は片道100円になる。

 

村社協によると、民間企業が運行していた村内の路線バスが廃止され、その代わりに村が運行している状況だ。

 

村社協は以前、無償で通院送迎していたが、運転は社協職員が業務の合間で対応していた。