高齢者施設内のコロナ療養、10月から補助半減 最大15万円に

2023年1003 福祉新聞編集部

厚生労働省はコロナに感染した入所者を施設内で療養する高齢者施設への支援について、10月から補助単価と追加補助のクラスター(感染者集団)人数要件を見直す。現行では感染者1人当たり最大30万円の補助があるが、最大15万円に半減する。

 

施設内療養の補助は、病床に空きがなくなり、施設内療養を余儀なくされる高齢者施設を支援するもの。感染者1人当たり通常1万円で、クラスター発生時は1万円が追加され、最長15日間受けられる。

 

厚労省は今後の感染拡大における医療の逼ひっ迫ぱくなどを避けるため、施設内療養などへの支援は継続するとした上で、10月からは通常、追加補助とも5000円に引き下げ、最大で15万円となる。追加補助の要件であるクラスター発生人数については、現行で大規模施設(定員30人以上)は1日に5人以上としているのを10人以上に、小規模施設(定員29人以下)は2人以上を4人以上に見直す。

 

また、医療機関からコロナ回復患者を受け入れる介護施設が特例で算定できる退所前連携加算(1日500単位)は、算定可能な日数を現行の30日間から14日間に短縮する。

 

感染者発生などのかかり増し経費の補助については、感染した利用者の対応に係る業務手当への補助上限を設ける。職員1人当たり1日4000円とし、1月当たり2万円を限度とする。