障害者施設の情報や販売サイトを集約「ねりいちポータル」(練馬区)

2022年0908 福祉新聞編集部

 東京都練馬区は8月21日、区内の障害者施設で作った製品の情報や販売サイトを集めたウェブサイト「ねりいちポータル」=写真=を開設した。8月末時点で24施設が掲載されている。

 

 同区では、障害者施設で作った製品の販売会を区役所などで実施していたが、コロナ禍で対面販売機会が減少していた。

 

 その一方で、施設での販売品にはファンも多く「どこで売っているのか」「どこで買えるのか」といった問い合わせが多かったという。情報提供や販売を後押しするため、今回のポータルサイト開設に至った。

 

 掲載している施設は、社会福祉法人の障害者入所施設から、NPO法人の就労継続支援B型施設までさまざま。それぞれ写真を大きめに載せているのが特徴的で、例えば、パンなどの食品は陳列方法にもこだわり、「一目でおいしそう」と思わせるよう工夫している。

 

 サイトでは商品別・施設別に検索することができ、それぞれ販売場所の住所や電話番号を掲載。インターネット上で買うことができる場合は、そのアドレスも併せて掲載している。

 

 サイトにはこのほか、区役所などで行われる販売会「ねりいち」のスケジュールの掲載や、これらの商品を販売したい店舗の募集なども行っている。

 

 同区では、今年度から就労継続支援B型事業所利用者の工賃向上のための経営コンサルタント派遣事業を始めるなど、利用者の特性や事業所の強みを生かすことに取り組んでいる。

 

 

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