児童養護施設の現場を芝居で 「みんなの家 ひまわりの家」27日に横浜市で上演

2023年0822 福祉新聞編集部
梛橋統括主任

 児童虐待をテーマにした舞台「みんなの家 ひまわりの家」が今月下旬に横浜市で上演される。児童養護施設職員らでつくる任意団体andの主催。プロデューサーを務める児童養護施設「聖母愛児園」(横浜市)の梛橋雄一統括主任は「プロの役者が生み出す、社会的養護の現場の空気を感じてもらえれば」と話している。

 

 作品は架空の児童養護施設「ひまわりの家」が舞台。両親との死別、暴力、ネグレクトなどの事情により施設で暮らすこどもの人間模様を描く。重いテーマだが、社会的養護のことを知らない人にも分かるよう、コミカルなシーンもあるという。 

 

 梛橋統括主任は、演技に対するアドバイスのほか、上映に向けたスポンサー集めに奔走した。「施設を訪れたときに、ずっと無言なこどもの様子など、リアルな現場の空気がぎゅっと詰まっている作品。社会的養護に興味のある人にもぜひ見てもらえれば」と話す。

 

 舞台は27日午後0時半から、横浜市中区の聖光学院ラムネホールで上演する。チケットは全席自由で1000円。当日券もある。