競馬場跡地に福祉の複合施設(熊本・荒尾市)

2024年0622 福祉新聞編集部
左が道の駅、右が複合施設になる完成イメージ

熊本県荒尾市は4日、同市にある荒尾競馬場跡地で進めている再開発計画「荒尾市ウェルネス拠点施設」の基本設計を公表した。道の駅と保健・福祉・子育て支援の複合施設を計画。双方の施設が、交流空間を介してにぎわいを創出する。

支援施設は2階建てで、こどもの遊び場や、来訪者が一時利用できる託児所、飲食・休憩スペースなどを設ける。

2階部分は、市や市社会福祉協議会が入り保健福祉・子育てに関する業務を行う事務室、ボランティア団体などが地域福祉事業スペース、プライバシーを確保して相談できる個室などを整備する。

こどもから大人まで利用できる施設として設計し、隣接する道の駅で買い物や食事、道の駅と施設をつなぐ大屋根広場ではイベントへの参加などを通じて、多くの人が滞留する施設を目指す。

市の一次避難所・緊急避難所として指定する予定で、毛布や簡易食糧、飲料水、非常時の通信端末などを備蓄する。

初期投資と15年分の運営費を合わせた概算事業費は約47億8000万円。国庫補助金などを除いた実質負担額は約15億4000万円になるという。

保健・福祉・子育て支援施設を先行して整備し、2026年4月に運用開始予定。その後、同年6月に道の駅を開業する。