悪質ホスト問題 武見厚労大臣が被害者と面会

2024年0604 福祉新聞編集部
あいさつする武見大臣(奥右から2人目)

悪質なホストクラブで女性客が借金を背負わされ、売春を強いられるなどの問題を受け、武見敬三厚生労働大臣は5月23日に厚労省で、被害者や支援団体などと面会した。

問題をめぐっては、女性に後から代金を払う「つけ払い」で借金を負わせ、その後性風俗の仕事を紹介するトラブルが相次いでいる。出会いからの流れをマニュアル化しているホストクラブもあり、近年は海外での売春を斡旋あっせんするケースも確認されている。

面会にあたり武見大臣は「夢を持つ若い世代にダメージになる話だと受け止めた」と指摘。「問題解決には何ができるか。ほかの関係省庁とも連携したい」と述べ、意見を求めた。

非公開で行われた面会では、支援団体などが手口が巧妙化している現状を説明。相談体制の強化などを求めたという。

厚労省によると、各都道府県にある「女性相談支援センター」で、悪質ホストによる被害相談が2023年12月から24年4月までに100件以上寄せられているという。厚労省は相談員の研修なども行い、体制を強化する考えだ。