「福祉の仕事」イメージ一新 山口県経営協が人材確保へPR

2022年0216 福祉新聞編集部

 「福祉の仕事は『かっけー』『希望がある』『食っていける』の3Kだー」

 

 山口県社会福祉法人経営者協議会は、福祉人材確保に向けて若者層をターゲットにしたPR動画(本編31秒、ドキュメンタリー編46秒)を制作した。東大卒の現役福祉職員ら3人が出演し、これまでの福祉の仕事のイメージを変える内容になっている。

 

 県経営協は2017年度に社会福祉法人のPR動画を制作し、今回は第2弾。従来のような利用者と職員の心温まる交流などのアピールではなく、仕事も生活も趣味も楽しんで働ける仕事であることと伝えようと、福祉の固定概念を壊してくれるインパクトのある人を選んだ。東大卒の木場猛さんのほか、福祉とおしゃれで世の中を変えようと取り組む平林景さん、フィットネス実業団でも活躍する吉村裕也さんの3人で、いずれも現役の福祉職員だ。

 

 制作は山口県立美術館のCMで実績のある監督に、福祉っぽくない新しい発想で作るよう依頼。コロナの影響もあったが、約1年間じっくり時間をかけて完成させた。

 

 県経営協広報戦略検討委員会の大矢芳孝委員長(社会福祉法人蓬莱会事務長)は「福祉は自己犠牲のイメージが強いが、今は賃金も改善してきて、残業も減り休みも取りやすく、仕事と趣味を両立できる。特別な仕事と思わず一つの職業として選んでくれたら」と話している。

 

 動画は県経営協のホームページやユーチューブで視聴でき、県経営協は全国の福祉関係者が活用することを歓迎している。今後、県経営協は山口県福祉人材センターと連携して小中学校への周知や、ラインなどSNSでの広告、地元のテレビCMの放映なども検討する。

 

 

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