生活保護申請5年連続で増 受給高齢者は90万世帯超(厚労省)
2025年03月19日 福祉新聞編集部
厚生労働省は5日、2024年(1~12月)の生活保護被保護者調査結果を発表した。
申請件数は対前年比0・32%増の25万5897件で微増だった。5年連続で増加しており、現行の調査手法になった13年以降最多だった。
申請件数は13年の25万4785件をピークに、19年の22万1950件まで緩やかに減少傾向が続いた。その後、20年に入りコロナ禍に突入すると増加に転じ、24年まで5年連続で増加している。
厚労省の担当者によると、「コロナ禍や物価高騰、単身世帯の増加など、原因は複雑化している」との見解を示している。
このほか、24年12月までの被保護世帯数は165万2199世帯(保護停止中を含む)だった。高齢者世帯が最も多く90万2810世帯で、このうち単身世帯は84万415世帯で9割以上を占めていたことが分かった。