長期休み中の食事支援 福祉法人が連携、家庭に配布(沖縄うるま市)

2024年0926 福祉新聞編集部
多くの食品が寄せられたケアハウス「ふくぎ苑」(社会福祉法人ふくぎ会)=うるま市社協提供

学校給食のない長期の休みに食事に困る子育て世帯を支援する動きが全国で活発になっている。沖縄県うるま市では、社会福祉法人が協力して夏休みと冬休みに「URUMAフードドライブキャンペーン」と銘打ち、市民や企業から食料の寄付を募り、支援を必要とする子育て世帯などに届けている。

市内の社会福祉法人が参画する「市社会福祉法人ネットワーク連絡会」(事務局=市社協)による地域貢献の一環。市社協は通年で食料の寄付を受け付けているが、給食がなくなる長期の休みでは食支援の強化が必要だと判断し、同連絡会が昨年の夏休みから、フードドライブキャンペーンに取り組んでいる。

今年の夏休みで3回目の実施となり、市社協を含む17社会福祉法人が参加。7月18日~9月6日の間、保育所や介護施設、障害者支援施設など22カ所に、レトルト食品や米など常温保存で賞味期限2カ月以上の食品を寄付してもらうための専用ボックスと、のぼり旗を設置。期間中に集まった食料品の量は集計中だが、随時必要な世帯に配布している。

市社協の担当者は「新型コロナの影響は落ち着いたが、物価高で食支援を必要とする世帯は少なくない。今後も、夏と冬休み恒例の地域貢献として継続していきたい」と話した。