「給与改善望む」6割超 保育士等実態調査(北海道)

2024年0823 福祉新聞編集部
北海道発表資料より

北海道が公表した2023年度の「保育士等実態調査」によると、保育士が現在の職場に対して改善してほしいことで最も多かったのは「給与・賞与などの改善」(64・4%)だった。次いで「職員数の増員」(57・2%)、「事務・雑務の軽減」(42・5%)の順になった。15~16年度に実施された前回調査と比べ職員数の増員が11・5ポイント上昇しており、人手不足がより顕著になっていることが分かった。

事業所に対する調査では、82・3%が保育士採用について困難と回答。約9割が「求人をしても人が集まらない」としており、厳しい現場環境が浮き彫りになった。

保育士養成施設に通う学生への調査では「保育士として就職を希望しない」が7%、「どちらとも言えない」が19・1%だった。その理由について「賃金が希望と合わない」という回答が4割を超え、およそ半数が「改善されれば保育士として就職を希望する」と答えている。

調査は保育士2259件▽事業所452カ所▽保育士養成施設36カ所▽保育士養成施設に通う学生1021件――から回答があった。