発達障害の情報発信 文科省「1人で悩まないで」

2025年0304 福祉新聞編集部

文部科学省は発達障害のある児童生徒、保護者向けに阿部俊子文科大臣のメッセージを含めた動画3本を配信した。「忘れ物や遅刻が多い」「片付けられない」といった困難さの背景に発達障害がある可能性があり、学校では困難さを改善するための「通級指導」などの支援があることを説明。幅広い情報を発信している「発達障害ナビポータル」も紹介している。

文科省の調査では学習、行動面で著しい困難のある児童生徒が小中学校の8・8%、高校の2・2%におり、全学級に特別な教育的支援を要する児童生徒がいる可能性があるとされている。別の調査では、通級指導を受けている児童生徒は全国に約20万人いるが、高校生は約2000人しかいない。

そのため文科省は、必要な情報を届けようと動画を制作。阿部大臣は動画で「困難さを感じている皆さん、1人で悩まないでください」と学校などに相談するよう呼び掛けている。