干支の置物作り50年 町田市美術工芸館(東京)

2024年1130 福祉新聞編集部
巳をモデルにしたちび干支

社会福祉法人まちだ育成会(清水謙一理事長、東京都)が指定管理者として運営する障害者就労支援施設「町田市美術工芸館」は、干支の置物作りを始めて50年を迎えた。2025年の「巳年」が迫る中、大忙しの日々が続く。

制作するのは石こうの「ちび干支」(税込み880円)や、粘土を素焼きした「レリーフ」(同2810円)。レリーフは町田市内で生まれた赤ちゃんの祝い品として配るため、市が年間約2000個を購入している。

同館は障害福祉サービスの就労継続支援B型と生活介護の多機能施設。知的障害がある人の働く場が少なかった1974年、干支の置物作りを始めた。

干支の置物は需要が安定し、価値のある仕事として誇りを持って取り組めるとの判断があった。成人祝い品、敬老の祝い品……と使用目的を変えながらも50年間続けているという。