丸紅基金50周年の記念絵画展 11月22日まで、障害者の作品43点

2024年1113 福祉新聞編集部

社会福祉法人丸紅基金(柿木真澄理事長)は設立50周年を記念し、東京・大手町の丸紅本社ビル1階で絵画展を開いている。展示するのは助成先の福祉施設を利用する障害者の作品43点。助成して終わりではなく、その後の施設の様子にも目を向け、広く知ってもらおうと企画した。展示は平日の午前9時15分から午後5時半、11月22日まで。

作品を提供したのはワンダーアート(宮城県)、麦わら屋(群馬県)、AOAart(茨城県)の3法人。作品の一つひとつに題名や作家の氏名などを記したパネルも用意した。皇居に近い本社ビルの周辺を散策する人も気付くよう、ガラス越しに見える並べ方をした。

同基金は助成した施設との交流を重視している。障害者の作業所製品を販売するイベントを共催するほか、2017年からは丸紅の元社員を施設に派遣して事業を下支えする人的支援を始めた。

同基金は1974年、丸紅の出捐により設立。キャッチフレーズは「人がいて、夢がある」で、同社の役員、社員、OB、OGらによる寄付と、それと同額を寄付する同社のマッチングギフトを主な原資とする。

75年から毎年1億円の助成を続け、今年は3億円に拡大した。50年間の累積助成件数は3044件、総額は52億5000万円。コロナ禍以降は申請件数が急激に増えているという。