デフリンピック出張授業 柔道の佐藤選手が講師に(東京)

2024年0801 福祉新聞編集部
佐藤選手の質問に元気よく手を挙げる児童たち

東京都は19日、「学ぼう! デフリンピック特別授業」と題して、品川区立台場小学校でデフリンピックや手話について学習する出張授業を行った。特別講師としてデフ柔道の佐藤正樹選手が登壇し、児童たちは耳の聞こえない・聞こえづらい人の生活について学んだ。

授業は6年1組の児童26人に対し、主に講師側と児童のキャッチボール形式で行われた。

質問には言葉を使ってはいけないという条件が設けられた。「世界では、何人に1人が聴覚障害者か」「手話は世界で何種類あるか」といった佐藤選手からの問いに対し、児童たちは身振り手振りで数字を表現して答えた。

また、「耳の聞こえない人の普段の生活は大変か」という児童からの質問に対し、佐藤選手は「工夫次第で大抵のことはできるようになる。耳が聞こえなかったからデフ柔道にも出合えたし、みんな(児童)にも会えた」と笑顔で答えた。

授業の最後に、佐藤選手は「試合の時はどうしても緊張してしまうが、応援があれば頑張れる。ぜひデフリンピックの会場に来てください」と呼び掛けた。