障害者の補装具上限額を改定 4月から引き上げ(厚労省)

2024年0318 福祉新聞編集部

厚生労働省は障害者が使う義肢や補聴器といった補装具の支給基準額(価格上限額)を4月から引き上げる。原材料費の高騰などを反映し、義肢は4700円増の8万6500
円、補聴器は7900円増の14万4900円とする。

 

5日の社会保障審議会障害者部会(座長=菊池馨実・早稲田大教授)に改定案を示した。基準額は3年に1度改定することになっており、3月下旬の告示改正を経て4月1日に施行する。

 

障害者が補装具を購入する際の負担軽減策は、基準額から利用者負担額(原則1割)を除いた額を国、都道府県、市町村が負担する仕組みになっている。障害者総合支援法に基づくもので、公費負担額(2021年度)は約197億円に上る。