障害者美術展「ビューイング展2024」 個性あふれる193作品並ぶ(栃木)

2024年0204 福祉新聞編集部
個性あふれる作品が展示された

栃木県は1月27日から4日まで、障害者美術展「ビューイング展2024」を、那珂川町にある「もうひとつの美術館」で開催した。193点の個性あふれる作品が展示され、訪れた人の目を楽しませた。

 

障害者の社会参加促進と、広く障害者に対する理解を深めることを目的に県が主催(認定NPO法人もうひとつの美術館に委託して実施)し、今年で9回目の開催となった。

 

毎回テーマを定めず、県内を中心に障害者のアート作品を募集している。展示された193点のうち、大学教授やアーティストらで構成する選考委員が選考委員賞として5点を選定した。

 

入選した地主航太朗さんは、8歳の小学生で放課後等デイサービスに通っている。作品「人間」は、画用紙にアクリル絵の具で人間と書いた。よく見ると「入間」と書いているが、人間と読ませる勢い、気持ちの乗った書きぶりと構図が選考委員の心を動かした。

 

このほか、菰田高信さんの「逆流」、斎藤宏幸さんの「宇宙戦艦」、照山夏美さんの「ドラムライト」、柴典子さんの「はな」「無題(1)」「無題(2)」がそれぞれ入選した。

 

美術館の担当者によると、多いときは1日約100人の人が作品鑑賞に訪れたという。

 

選考委員賞

 

地主航太朗「人間」

 

菰田高信「逆流」

 

斎藤宏幸「宇宙戦艦」

 

照山夏美「ドラムライト」

 

柴典子「はな」