障害者が描いた大絵馬 射水神社に奉納・展示(富山)

2024年0110 福祉新聞編集部
末永さんが描いた大絵馬

初詣でにぎわう富山県高岡市の射水神社に障害者が干支の「辰」を描いた大絵馬(縦2・3メートル、横1・8メートル)が奉納・展示された。

 

創作活動を通した障害者の社会参加を目指す「アートNPO工房ココペリ」(同市)に通う末永征士さん(33)が3カ月がかりで完成させた。末永さんは生まれついての知的障害と自閉症傾向がある。2014年の「午」から制作を続けており「辰」が11作目になる。

 

大絵馬はグリーンの「龍」を中心に門松や駒、花などの模様が描かれたアクリル画。これまでは末永さんが絵馬板に直接下書きをして色塗りまで手掛けてきたが、今回は末永さんが段ボールに描いた絵を工房スタッフが絵馬板に拡大転写し、毎月開催するワークショップの中でメンバーと色塗りして完成させた。

 

大絵馬の展示は15日まで。会場では末永さんが描いた直筆絵馬(3000円)も販売され、売り上げの一部はNPOの活動資金に寄付される。