母国で福祉のリーダーに アジア研修修了式(全社協)
2025年03月03日 福祉新聞編集部
全国社会福祉協議会の「第38期アジア社会福祉従事者研修」の修了式が2月21日、灘尾ホール(東京都千代田区)で開かれた。11カ月にわたって日本の福祉を学んだ5人の研修生が帰国後の決意などを語った。
研修は全社協が1984年、アジアの福祉現場で働く民間人と交流し、信頼できる人間関係をつくろうと開始。全国の福祉関係者による基金で運営されており、これまでアジア8カ国から約180人を受け入れている。
今回来日していたのはチョイさん(韓国)、ファンさん(台湾)、アイリーンさん(タイ)、ジョアンさん(マレーシア)、パドゥマさん(スリランカ)の5人。昨年3月から日本語学習や福祉施設での研修に取り組んだ。
式典で全社協の村木厚子会長から修了証を受け取った5人はそれぞれ、成果を発表した。
チョイさんは研修先の社会福祉法人が地域の祭りに参加していたことに触れ「韓国に戻ったら地域と協力する方法を考えたい」と話した。ファンさんも「地域交流や年齢などを問わない居場所づくりなどを学び、視野が広がった」と笑顔を見せた。
全社協国際社会福祉基金委員会の湯川智美委員長は「帰国後も母国の福祉のリーダーとして活躍し、将来アジアの社会福祉の発展を目指す友人になることを楽しみにしている」と呼び掛けた。