代替施設を貸し出し 東京都が福祉施設建て替え支援で公募

2024年1106 福祉新聞編集部

東京都は「都有地を活用した社会福祉施設建替促進施設」の利用事業者を公募している。施設の建て替え、大規模改修の際、工事期間中の代替施設として事業者に貸し付ける。今回は2026年度からの障害者支援施設棟の利用事業者を募集する。

応募資格は、都内で障害者支援施設を営む法人で、施設の建て替え、または大規模改修が必要だが、代替となる土地や建物の確保が困難であること。貸付期間は最長3年間。貸付料は建物の賃貸借契約の締結前に決定する。

代替施設は定員96人の3階建て。清瀬市梅園にあり、ベッドなどは設置されている。同施設は社会福祉法人南風会などが借りた実績がある。

1次書類提出期間は11月25日から29日まで。2次書類提出期間は12月13日から20日まで。来年3月下旬に事業者を決定する予定。

都は、土地が狭い都心で事業を継続しながら同じ敷地内で建て替えるのが困難なケースを想定。仮に代替地が見つかったとしても、土地の賃貸料が余分に掛かることが、法人経営を圧迫する可能性を考慮し、同事業を19年度から開始している。