みらいの福祉施設建築プロジェクト 日本財団が5事業19億円を助成

2024年0508 福祉新聞編集部
採択された5事業の事業団体、設計者ら

日本財団は4月16日、「第3回みらいの福祉施設建築プロジェクト」の福祉施設・事業所の建築助成事業を決定し、都内で表彰式を開いた。応募のあった116事業から5事業が採択され、計19億738万円の助成が決まった。

採択された主な事業(実施事業団体・設計者=助成金額)は▽NPO法人おおいた子ども支援ネット(大分市)・アトリエ・ワン=1億5831万円▽社会福祉法人福祉楽団(千葉市)・アトリエ・ワン=3億3963万円▽社会福祉法人優樹福祉会(福島県白河市)・辺見設計=3億5082万円など。

おおいた子ども支援ネットの事業は、高低差のある敷地全体を緑あふれる丘にして、その中に放課後等デイサービス、みんなの家、居住支援事業施設などを分散配置する計画。すべてが遊びと学びの場所となるユニークな構想。

福祉楽団は、若年刑余者や障害者ら多様な利用者が関わる計画で、農業だけでなく周辺の森林管理の一翼も担う農業、林業、福祉の連携モデルになっている。

優樹福祉会は、就労継続支援B型事業所を中心に、広場や畑と呼応するように配置されたカフェや工房、里道に面した雁木がんぎ通路など、外との関係を生み出そうとしている点が高く評価された。