こども新資格の認定機関が日本ソーシャルワークセンターに決定

2024年0109 福祉新聞編集部

こども家庭庁は12月26日、こども家庭審議会児童虐待防止対策部会(部会長=山縣文治・関西大教授)を開催。会合で同庁は2024年度に創設する「こども家庭ソーシャルワーカー」の試験を実施する認定機関について、一般財団法人日本ソーシャルワークセンター(JSWC)に決定したと明らかにした。

 

こども家庭SWは、児童相談所や児童養護施設などで一定期間働いた人が研修を受け、試験に合格すれば取得できる新資格。こども家庭庁は、試験を実施する認定機関を11月に募集していた。

 

JSWCは昨年6月、日本社会福祉士会、日本精神保健福祉士協会、日本医療ソーシャルワーカー協会、日本ソーシャルワーク教育学校連盟(ソ教連)の4団体が認定機関の公募を見据えて設立。代表には白澤政和・ソ教連前会長が就いていた。

 

こども家庭庁の河村のり子・虐待防止対策課長は12月26日付でJSWCを認定機関に決定したと説明。3月までに実務経験や保有資格など具体的な受講要件について通知を出すと明らかにした。

 

同時に資格取得を後押しするため、行政や施設を対象にした補助も行う。施設には、職員が新資格の研修を受講する際の費用などを補助する。また、見学実習を受け入れる場合にも支援する。

 

新資格は早ければ春にも第1期受講者の募集を開始。夏には資格取得に向けた研修が始まる見込みだ。