未来視点で課題探るワークショップ(長野県社協)

2023年1225 福祉新聞編集部
地域の将来について議論

長野県社会福祉協議会は15、18日の2日間、「フューチャー・デザイン・ワークショップ」を松本市の深志神社梅風閣で開いた。150年後の2173年で生活することを想定して、未来からの視点で福祉課題を考えるというユニークな取り組み。社協や福祉施設などで働く34人が参加した。

 

テーマは「未来の『私たち』に学ぶ、新しいソーシャルワーク実践」。近視眼的になりがちなソーシャルワークの実践から脱却し、新たな視野を獲得することが目的。

 

現代に焦点を当てた1日目は「今暮らしている地域の良いところ」「将来どのような暮らしをしていきたいか」「地域で気になっていること」「将来どんな地域になったらいいと思うか」について議論し、情報共有をした。

 

2日目は、150年後を想定。1日目を踏まえ、未来の暮らしを想像しつつ、未来人からの視点で現代の地域課題、福祉課題を討論した。

 

参加者は「『将来、長野県の人口は18万人まで減少する』という数字に衝撃を受けた。小さい課題にとらわれず、大きな視点を持たなければいけないと感じた」「表面的なところではなく、人の思いを理解するために、将来を考えながら話し合うことで生まれる共通認識の形成を大切にしていきたい」とそれぞれ感想を口にした。