リユースで制服引き継ぐ 徳島市社協が無償譲渡会を開催

2026年0402 福祉新聞編集部
制服譲渡会の様子=徳島市社協提供

 卒業などで不要になった高校の制服を寄付してもらい、必要な世帯に無償で譲渡するリユース(再利用)事業に取り組む徳島市社会福祉協議会は卒業入学シーズン真っただ中の3月14、15日、同会ボランティアセンターで譲渡会を開催した。

 制服リユースの取り組みを始めたのは2023年度。「高校の制服の価格が上がり、家計の大きな負担になっている」といった声が生活支援コーディネーターに寄せられていた。

 市社協によると制服価格は年々上昇。高額な制服に加え、体操着や教科書なども購入する必要があるため、特に生活困窮、多子世帯は入学時の大きな悩みとなっている。市内に制服専門のリユースショップがない現状もあり、市社協で制服のリユースに乗り出した。

 不要になった市内9公立高校の制服やネクタイ、リボン、ベストを回収するボックスを同センター内に通年で設けている。2~3月は市役所と支所、市包括支援センターの計16カ所に追加で設置。寄付された制服を保管する同センターで平日に限り、無償で譲り受けることができる。

 24年度までの2年間で制服など587点の寄付があり、69世帯に譲渡。兄弟がいることや経済的な理由で利用する新入生に加え、サイズが合わなくなったり、制服が破れたりした3年生が必要とするケースもあるという。

 譲渡会に訪れた新入生らは先輩からの制服を譲り受け、「大切に使っていきたい」「とても助かる」と述べたという。受け渡しの際にアンケートを実施してさまざまなニーズの把握にも努めている。

 市社協担当者は「社協の強みを生かし、制服のリユースにとどまらず、ボランティア活動、困り事に応じた支援制度の紹介にもつなげられたら」と話している。

0 Comments
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る