デイサービスの稼働率60%から80%へ 福祉実践の発表会

2026年0313 福祉新聞編集部
豆田さん

 第3回福祉サービス実践・研究発表会が1日に戸山サンライズ(東京都新宿区)で開かれ、130人が訪れた。高齢や障害分野などで働く社会福祉法人の職員らが日ごろの取り組みを披露した。

 発表会は、長岡福祉協会(新潟)や東京栄和会(東京)など複数の法人で構成する実行委員会が2023年度に開始した。開会にあたり長岡福祉協会の田宮尚明副理事長は「日ごろの実践を外にアウトプットする機会になれば」と語った。

 発表会では、日常のケア、多職種連携、人材育成など4分科会で発表があった。

 「こうほうえん」のうきま幸朋苑デイサービスセンター(東京都北区)で働く豆田香果さんは、稼働率アップに向けた取り組みについて発表した。同センターは24年3月以降、入院などによる利用終了が相次いだことなどで稼働率が60%に減少。季節の催しや美容、音楽などのレクリエーションを充実させ、イベントごとのチラシにも力を入れた。

 その結果、25年度は月平均11人の新規利用者を獲得し、稼働率が80%を超えた。豆田さんはサービスの可視化が一因だと強調し「催しが単なる娯楽ではなく、外出の第一歩になれば」と語った。

 また、長岡福祉協会の特別養護老人ホーム新橋さくらの園で働く長塚一樹さんは、共通マニュアルや、利用者ごとの情報シートを作成することで、新人研修の期間を短縮できた取り組みを語った。

 会場には、伊原和人厚生労働事務次官も訪れ「学会ではなく現場の職員が日常の問題意識を踏まえて、実践を発表する機会は貴重だ」などと指摘。仕事のやりがいを感じられる仕掛けを評価した。

 このほか若年性認知症当事者の山中しのぶさんによる特別講演もあった。

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