法人本部職員に学びの場 京都の連携法人が研修会

2025年1229 福祉新聞編集部
法人本部職員が役割を再確認する場になった

社会福祉連携推進法人きょうと福祉キャリアサポート(櫛田匠代表理事)は12月12日、京都府城陽市の南山城学園「彩雲館」で、社員法人の本部職員を対象にした研修会をハイブリッド開催し、連携推進法人から45人が参加した。

キャリアサポートは府内7法人が参画し、2023年に設立。人材確保等業務として社員法人間の合同募集、人事交流、合同研修などを行っている。今回の研修は、現場職員に比べて研修の機会が少ない法人本部職員に学びの場を提供し、法人の枠を越えたネットワークづくりを促すことが目的だ。

講師は、全国社会福祉法人経営者協議会の相談役であり、かつて副会長として制度改革の円滑な実施に尽力した武居敏氏。「社会福祉法人をめぐる環境変化と法人本部の役割」をテーマに、40年問題を見据えた人口構造の変化や人材不足、財源確保の課題を示しながら、法人本部が果たすべき役割を解説した。経営管理の高度化や人材育成の重要性に触れ、制度改革の背景を踏まえた視点を提示した。

研修後半では、武居氏を交え、参加者同士が各法人での本部の現状と課題について意見交換。参加者からは「他法人の取り組みを知ることで視野が広がった」「本部機能の役割を再認識できた」との声が寄せられた。

法人本部職員の専門性向上を図る取り組みとして、社会福祉連携推進法人の枠組みを活用した好事例として注目される。

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