地元密着の特養フェア 世田谷・烏山地区の4ホーム合同で〈東京〉

2025年1211 福祉新聞編集部
四つの特養が相談ブースを出した

東京都世田谷区の烏山地区にある四つの特別養護老人ホームが11月24日、烏山区民会館で「特養フェア」を開いた。特養の入所や仕事に関する相談を受け、一般にはなじみの薄い特養を広く知ってもらおうと企画した。今年で2回目の開催。

講演では母親を在宅で介護した瓜生律子元世田谷区高齢福祉部長が登壇。介護生活のリアルな体験を語り、「職員らと介護でよくある出来事を笑い話にして共感し合えた。1人で抱え込まないことが大事」とした。母親の骨折が続き、次に転倒したら寝たきりになると思い、特養入所を決め、第三者評価を参考にして希望に合う特養を選んだと言う。

続いて、山口晃弘千歳敬心苑施設長が特養入所の留意点を説明。介護は突然必要になり、長期にわたることもあるため、元気なうちに家族などに自分の考えを伝える機会をつくることを助言した。4特養の紹介動画上映や福祉機器の展示もあった。

来場者の中には特養を全く知らなかったという人や、施設ブースで在宅介護の悩みを相談する人もいた。

フェアはエリアを絞って、特養が地域に根差し、生活に寄り添う場であると伝えることも重視。市橋奈緒美久我山園顧問は「ふらっと寄って相談できる。地元ならではのフェアになっている」と話している。

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