冬休み保育体験ツアー 中高生がこども園で(福井県)
2025年01月15日 福祉新聞編集部保育に興味のある福井県内の中高生を対象にした「冬休み保育体験ツアー」が12月26日、同県越前市立にじいろこども園で開かれた。参加した中学2年、高校1、2年の計29人は日々の保育活動を体験しながら保育の仕事の理解を深めた。
同県からの委託事業で、企画、運営は越前市の保育士養成校、仁愛大が担当した。ツアーの受け入れに協力した「にじいろこども園」(定員200人)は園児の3分の1が外国籍で通訳を配置しているほか、医療的ケアが必要なこどもの受け入れも進めている。
参加した中高生は3グループに分かれ、保育教諭らのアドバイスを受けながら保育活動を体験。こどもたちと一緒にいす取りゲームやハンカチ落としを楽しみ、絵本の読み聞かせや給食の援助も体験した。
ツアーの企画、運営に当たった同大子ども教育学科長の中野研也教授は「園の多大な協力のおかげで充実したツアーになった。保育現場の職員の働き方を間近で見られるいい機会にもなったと思う。保育士を目指すきっかけになってくれれば」と話した。
全国で保育士不足が深刻化する中、保育士の配置改善や、こども誰でも通園制度の本格実施により今後、保育士の需要が一層高まることが見込まれる。
福井県内では、仁愛大と、仁愛女子短期大(福井市)の保育士養成2校が2025年度から、学生の授業料減免や家賃補助などを盛り込んだ5カ年の緊急支援プロジェクトを県と共同で展開する方針だ。